― 失敗を責める組織は、成長できない ―
「ミスが起きた時、空気が凍る」
「誰もミスを報告したがらない」
「原因を追及しても、同じミスが繰り返される」
こうした状態は、組織の中に“ミスに対する恐れ”が根づいている証拠です。
人間である以上、ミスは必ず起こります。
問題なのは、「ミスが起きたこと」ではなく、「ミスにどう向き合うか」なのです。
ミスへの姿勢が、組織の学習力を決める。
本気で成長したい組織は、ミスを“責める材料”ではなく、“学びの起点”として捉えています。
なぜ「ミスとの向き合い方」が重要なのか?
1. 【恐れがあると、報告されなくなる】
- 「報告したら怒られる」
- 「責任を取らされる」
- 「評価が下がるかもしれない」
こうした心理が蔓延すると、
本当の問題は“見えないところ”に隠されるようになります。
2. 【原因が「誰か」に向けられる】
- 「◯◯さんの確認ミス」
- 「新人だから仕方ない」
- 「もっと気をつけるべきだった」
こうした“個人の責任”にフォーカスした対応では、根本的な改善につながらず、再発リスクが高まります。
3. 【挑戦が生まれなくなる】
- 「間違えたらどうしよう」
- 「失敗したら責められる」
- 「黙っておいた方が楽」
このような風土では、新しいことに取り組む意欲が萎縮し、組織が停滞します。
“ミスに学べる組織”の3つの共通点
- ミスが報告されやすい空気がある
- 責任追及ではなく、原因の構造化ができている
- ミスを“未来の価値”に変える文化がある
このような組織では、ミスは「改善と成長の入口」として機能し、人と仕組みの両方が強くなっていきます。
ミスに強い組織をつくる5つの実践ポイント
1. 【“ミスは報告されてこそ価値がある”と伝える】
- 「気づいた時点ですぐ共有してくれたことに感謝する」
- 「起きたこと自体より、報告の速さと誠実さを評価する」
報告のハードルを下げるためには、「報告してくれてよかった」と言える上司の姿勢がカギになります。
2. 【“責任者探し”より“構造理解”に焦点を当てる】
- そのミスが起きた背景には、どんな仕組みの欠陥があったか?
- なぜチェックが機能しなかったのか?
- 他にも同じ状況になりうる箇所はないか?
ミスを「人の問題」から「構造の問題」へ置き換える習慣が、再発防止の質を高めます。
3. 【“振り返り”をチームで行う】
- 起きたことを事実ベースで整理する
- 感情ではなく、学びを言語化する
- 「次にどうするか」を全員で考える
個人に背負わせず、“チームで学ぶ”という姿勢が、心理的安全性を育てます。
4. 【“ミスをした後”の対応を標準化する】
- フォーマット化された報告テンプレート(いつ・何が・なぜ)
- 必ず対話の時間を取り、支援の意志を示す
- 「対処」→「分析」→「改善」までのプロセスを明確にする
“起きたときにどうするか”が決まっていれば、迷いや恐れが軽減されます。
5. 【“ミスから得た学び”を組織の資産にする】
- ナレッジ共有会で事例をオープンに共有
- 改善施策の実行と追跡(検証と仕組み化)
- 「これは大きな学びだった」と上司が発信
こうすることで、ミスが“組織の成長物語”の一部になるのです。
“ミスを責める文化”が招く3つの損失
- 報告されないリスクが増える
- 信頼関係が損なわれる
- 挑戦する人がいなくなる
これらは、いずれも組織の活力を奪い、変化に弱い体質をつくり出します。
結論:“ミスをどう扱うか”が、組織の未来を決める
あなたの組織では:
- ミスを報告しやすい空気がありますか?
- ミスを責めるのではなく、仕組みで考えられていますか?
- ミスから学び、それを全体に還元する体制がありますか?
ミスは学びの入口。
“責める”のではなく、“支える・育てる・改善する”。
この姿勢こそが、学習する組織をつくる原動力になります。
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MHアドバイザリー株式会社
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